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けものフレンズ

天気がいい。部屋に射し込む日の光が優しい。風も穏やかだ。鳥のさえずりが聞こえる。僕は相変わらず布団の上で横になって、換気扇の音を聞いている。 朝、空腹の胃にスコッチを混ぜたコーヒーを流した。その所為だろうか。さっきまでの僕は気がどうかして、…

Blue

先日、デレク・ジャーマン監督の『Blue』を見た。映画の最初から最後まで、スクリーン一面に青色が投影されるのみの前衛的な映画だ。デレク氏は、この映画製作時、エイズによる合併症で末期状態にあり、ほぼ失明の状態にあった。一面の青の中で彼はエイズに…

ヴェイパーウェイヴ

[序] 最近、ヴェイパーウェイヴ - Wikipediaに凝っている。テクノである。紹介させて欲しい。パンクバンドのブログ記事で音楽紹介を初めて真っ先に挙げるジャンルではないし、このブログを見ている大半の人には興味のないジャンルだろうとは思う。だけど、…

これから書こうと思うもの

最近、話題に煮詰まってブログから遠ざかっていた。政治や社会動向を見ていて思うところはたくさんあるし、書かなければいけないという気持ちはあった。でも、いざ社会に発信するとなると、それなりに度胸がいるものだ。間違いなく日本がおかしい!とは言い…

散文詩 失恋

2016/11/06 僕の思い出のつまった立川のオリオンパピルスは潰れた。 好きな子が働いていた。 マンガコーナーのラジカセから ラッキー・オールド・サンが流れていた。 あのパピルスのような名刺 創業当時のその名刺を 僕は古本の隙間から見つけた。 裏には立…

手取り幾万の夢

手取り幾万の夢 今日いっぱいの飯がほしい 次の朝までもてればいい、と 意地汚い僕は今日も コンビニの廃棄に手を付けた 故郷で暮らす家族の為に 僕は何ができただろう 金曜夜のネオン街では くたびれたサラリーマンたちが輝いていた 15日付の給料日で 手取…

都市貧者の詩

都市貧者の詩 Ⅰ 僕は阿呆である 汚れ果てた阿呆である 蕎麦屋に立ち寄る失業者の詩 突き刺さる寒空、幸福を見つめる 悲哀だけの都市生活者 どこへゆくのやら、さみしがりやの君 女たちの噂話 窓ガラスは宇宙 夢の捨て場 浮浪者がさまよう 忘れさられた、殺人…

コンビニでの会話

―1月某日夕刻、都内のとある学生街のコンビニにて― 店員Aは20代前半、大学生男 客Bは50代後半~60代前半男 「いらっしゃいませ」 「(スポーツ新聞の1面を指差して)おい、こんなとんでもない奴が大統領だぜ。 どうするよ」 「そうですね」 「俺らはもう死ぬ…

”この世界の片隅に” ーリアルな戦争ー

先日、従兄弟に誘われて"この世界の片隅に"を見に映画館に足を運んだ。随分前にこうの史代さんの原作を読んでいたので公開当初から関心はあったのだが、話題作を世間の熱が冷めてから見るような偏屈な僕なので映画館に向かってまで見たいとは思わなかった。…

分断化と寛容の心

「変化」の年となった昨年における、イギリスのEU脱退からドナルド・トランプの大統領選出然り、各国で肥大する反グローバリズム、また極右政党の台頭が今後私たちの暮らしを脅かし得るなどという懸念が、一体どれだけの人々の胸中にあるだろうか。国内を見…

”ふつう”を考える

先日、ヒロくんがTwitterのバンドアカウントにて大橋裕之氏の人権ポスターについてのニュース記事をRTしたと思う。あの記事について、改めて自分なりに考えたことがあったのでここに記したい。 わたしの「ふつう」と、あなたの「ふつう」はちがう。それを、…

神保町の想い出

先月を最後に僕は古書店のバイトを辞めた。陰湿な人間関係に酷く疲れてしまったのだ。知識を磨くには素晴らしい環境だったが辞めたことに後悔はない。才能のある人間が本気になれば一つの分野で博士号をとれるだけの知識を学べただろうが、僕があのまま続け…

デモについて

昨日、新宿にて最低賃金1500円を掲げるAEQUITASのデモ行進があった。僕も参加するつもりでいたのだが、今日がデモの日だということをすっかり忘れていて、その事を知った頃にはデモはおろか1日がほとんど終わっていたのである。本当に残念だった。 SEALDsが…

ラジカルな音楽1

ロックンロールは、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし逃避させてもくれない。 ただ、悩んだまま躍らせるんだ。 ピート・タウンゼント ”ロックは死んだ”という言葉は奇妙な言葉だ。”死んだ”と言うからにはロックは生き物なのである。他のポピュラー音…

転落についての覚書

印刷工場で働いていた頃、僕は精神的におかしくなっていた。日常的な長時間労働の末、うつ病と重度の不眠症を併発し生活は酷く荒んでいた。鏡の前で自分に話しかけてはいきなり自分のことをぶん殴ってみたり、毎晩のように視界が歪むほど酒を煽っては泣きじ…